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サヨンの鐘のmingoのレビュー・感想・評価

サヨンの鐘(1943年製作の映画)
3.6
戦争が泥沼化していたときに作られたプロパガンダ映画というのはわかるのだが、当時の部落の様子をありのまま撮っているのが清水宏の真骨頂。
アウトサイダーたちへの視線。

彼のドキュメンタリー的な才能が遺憾なく発揮されている。変わらずの自然ロケでサヨンの子供を扱うシーンを楽しく描いているところが見どころ。非常に美しくよく出来ているだけにプロパガンダであることがひっかかる。
この映画で松竹大船を追放されたのもある意味頷ける。
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