きねぼっち

ラ・ブーム2のきねぼっちのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ブーム2(1982年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

窓口でこの映画のことを何と呼ぶ?
「ラ」がついているのだからフランス語、よって「らぶーむ・どぅ」となるはず。
しかしイマイチ自信がなく「らぶーむ・に」と言ってしまった。
窓口の人は「らぶーむ・つー」と言っていた。

時がたつのは早い!
前作でまだ幼さが残っていたソフィー・マルソーはかなり大人になっていた。
そういえば、お母さん役の人は『禁じられた遊び』でポーレットやってる人だそうで、それから比べたら大きくなったな~どころじゃない。
お父さんだけは変わらず、頭頂部が薄かった。
なぜか皆さん、全体的に日焼けしてたような気がした。

本作では主人公ももう15歳なので、男とイチャついていても、前作と違って心配になったりせず、のびのびとみられた(←なんかバグってる)。

途中、主人公のカレシがやっている格闘技は劇中で「ボクシング」と言われていたが、本当はフランス独自の格闘技「サバット」かもしれない。

それはともかく、本作はちょっと話がとっちらかり気味。
主人公サイドのストーリーが冗長で、いまいち余計な要素が含まれており(カレシのジムにいた女の子は結局なんだったん?)、親サイドのストーリーがあまりドラマチックでない(転職エピソードや、住む場所でもめるだけ)。
それゆえテンポよくても、コミカル感が出なかったと勝手に診断。

要するに、きれいに納まっていた前作と全く同じ作りにはできなかったというわけである・・・そのため、ひいおばあちゃんの結婚とか、帝人の女の子っぽいキャラのバレエ試験エピソードとかがフィーチャーされたと推測。

とはいえ、今回は娘のために頑張るお父さんが激昂、前作以上のカオスを巻き起こしてしまうシーンは素晴らしい。コメディはこうでなくては、と思う楽しさ。

ラストは尺が足りなかった感があるのが惜しい。前作はシニカルな視点もあって切れ味あったけど、今回はベタに徹したのかな?
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