けーはち

WINDS OF GOD ウィンズ・オブ・ゴッドのけーはちのレビュー・感想・評価

3.2
現代(平成5年)のお笑いコンビが、1945年終戦間近の「神風特攻隊」隊員に乗り移る。元自衛官コワモテ俳優・今井雅之のライフワーク、舞台「THE WINDS OF GOD」映画化。「特攻は普通の若者が国のためと信じた行為でクレイジーな狂信🤪🤟でも強制でもない。結果は誤りだが時代が悪かった。現代人は彼らの犠牲を想え!」という、今じゃある程度はそうかもねとなる実直なメッセージだが、「特攻=悪しき帝国主義による狂気の強制集団自殺で完全なる無駄死に」という戦後民主主義的史観が一般的な当時は右翼だ戦争賛美だと一部で非難を受けたとか……😥現代と戦中のカルチャーギャップコメディから入り、様々な隊員の背景事情を垣間見せ、最終的に主人公コンビが特攻に赴く青春群像悲劇は素朴で胸を打つ。古い学校を流用した兵舎と近所のロケ、他は暗転→ピンスポットや簡素なセットのみの舞台方式で、難しげな場面では記録映像を流用など明らかな安普請が目立つ。これについては好みの問題だが素朴な反戦平和🕊️の本作には合う。