千年女優

バットマン フォーエヴァーの千年女優のレビュー・感想・評価

3.5
犯罪都市ゴッサム有数の富豪である一方でバットマンの姿で自警活動に勤しむブルース・ウェイン。有名な敏腕検事ながら硫酸を浴びされて怪人化したトゥーフェイスに狙われる彼が、同時に台頭した謎を用いる犯罪者リドラーへの対処に苦慮しながらもカウンセラーのチェイスや相棒ロビンらの理解者を得ていく様を描いたヒーロー映画です。

更なるヒットを望んだワーナーが前二作のティム・バートンを製作に残しつつ新にジョエル・シュマッカーを監督に据えて制作したシリーズ三作目で、路線変更を拒んだマイケル・キートンに代わって主演はヴァル・キルマーに変更し、トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリー、ニコール・キッドマンら豪華なキャストが話題を集めました。

バートンらしい人の鬱屈を捉えた前作からエンタメ路線へ舵を切り、次々と登場する新キャラの掘り下げは不足しながらもキャストの存在感でカバーします。本作への拒否反応からバットマン=シリアスの図式が決定付けられましたが、騒がせた「乳首」におもちゃ感のあるCGと「陽キャ」なバットマンのケミストリーが起こっている一作です。
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