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イエスマン “YES”は人生のパスワードのkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『イエスマン “YES”は人生のパスワード』
原題 Yes Man.
製作年 2008年。上映時間 104分。

人生において常にノーを連発してきた後ろ向きな男が、どんなときでもイエスと云うルールを自分に課したことから騒動が巻き起こるコメディー。すべてにイエスと云ったらどうなるかを実際に試してみた、BBCラジオディレクターの体験実話が基になっているそうです。
主人公のカールをジム・キャリーが演じ、彼に惹かれる女性アリソンを『ハプニング』ーイ・デシャネルが演じる。
コメディー王ジム・キャリーが見せる、笑いあり、涙ありのポジティブ・ストーリー。

仕事でもプライベートでもノーを連発し、親友の婚約パーティーまですっぽかしてしまう後ろ向き男カール(ジム・キャリー)。
生き方を変えようと決心した彼は、いつどんなときもイエスと云うルールを自分に課す。
その結果、偶然知り合ったアリソン(ゾーイ・デシャネル)から好意を持たれるなど、運気を上げていくカールだったが。。。

ジム・キャリー節のコメディ映画はタダのコメディ映画と思うのは早計す。
特に、拾うか拾わないかは観ている人の自由だと思いますが、今作品は笑いだけじゃなく辛い人生を笑顔で歩めるメソッドがアチコチに落っこちてます。
ジム・キャリーを老若男女の多くの人に知らしめたのって云えば『マスク』かな?
やっぱり。
でも、今作品も『マスク』に決して遜色ないと思うし、ジム・キャリーファンじゃなくても、ただ単に嗤いたいだけの人にもオススメ映画です。
なんて云うか、これって実話を元にして作られたらしいし驚き。
んで、ジム・キャリーの事はファンの方に詳しい感想は譲り、今回は音楽面で書いていきます。
劇中で、℃-uteちゃうキュートなアリソン役を演じるズーイー・デシャネルを興味深く見ました。
彼女が作中で"Munchausen by Proxy"(ミュンヒハウゼン症候群)ちゅうバンドのリードヴォーカルを務めてて(バックバンドで出演してるのはVon Ivaってサンフランシスコのパンクバンド)、5曲ほど演奏してるけど、売れないバンドちゅう設定にしては、演奏も歌もシッカリしたバンドやった。
ケビン・ベーコンの『ザ・ベーコンブラザーズ』に引けを取らへんと思う。
(勝手にアップしてますがお叱りを受けたら消します🙇)

https://youtu.be/3DbaJgSkDVg

何でも2011年に公開された映画『くまのプーさん』の主題歌の🐻熊を担当しとるのが、違いました、歌を担当しとんのがやズーイー・デシャネルでやっぱり巧いなぁって『🐻くまのプーさん』もみてみるかぁなんて思ったほどです。

https://youtu.be/daF6fV7BRfQ

ズーイーの演技も良かったし何よりも、ジム・キャリーとズーイーのデュエットが聴けたのは嬉しかった。
それに初めと終わりに流れるジャーニーの『セパレイト・ウェイズ』(2017年のWBCワールド・ベースボール・クラシックのTBSのテーマ曲にも使われてた)も歌詞全体のイメージは、

僕と君は別々の道を行くけど 僕はずっと君を愛している それを忘れないで

ちゅう感じで勇ましい音楽のイメージと裏腹な歌詞だけど曲のノリはバッチし合ってた。

https://youtu.be/eLA8zVmY_QQ

今作品をみて、大いに嗤い、そして、少し涙を流して、考えたのは、なんでもかんでも『Yes』と云うことじゃなくて、はじめに受け入れること在りきだと云うこと。
簡単やけど習慣の大切さに気づく一本です。
映画イエスマンで自殺者を止めようとギターの弾語りした曲Third Eye Blindの『Jumper』も良かった。
先ずは、ジム・キャリーバージョンから

https://youtu.be/AFkKmMtfpDQ

続いて、本家。

https://youtu.be/gRYZijLZR-Q

あと、モジット125は今作品に合ってるし、今でも乗ってたらお洒落なバイクちゃうかなぁと。。。

今作品は、ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル、テレンス・スタンプの見事な演技が光る、気分爽快なコメディでした。
残念ながら(ジム・キャリーのいつものお約束ののように)予想がつくもですが、人がどのように生きるべきかという無視しがたいメッセージが込められており、非常に楽しかったです。
今作品を見た後、もう少し頻繁にイエスと云うようになり、それが小生の日常生活にどれほどの違いをもたらすか、少しは頭の片隅に持って試したいかな。
石頭で天邪鬼が多少治ると良いんやけど。
個人的にはジム・キャリーのフィルモグラフィーに加えるにふさわしい作品やと思います。

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