ヤマト

イエスマン “YES”は人生のパスワードのヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【“イエス”と言って“ハイ“になろう 】
 一番好きなシーンは、ジム・キャリーが本格的に“イエスマン”に覚醒したと言える、酒場でのシーン。酔っ払いながらジム・キャリーがダンスをかます、あのシーンだ。観ていて、聴いていて本当に楽しいし、まさに酔いしれてしまう。何度も観た。
 “イエス”と言って“ハイ”になる。まさに人生が好転していく様がよく分かる。“ハイ”になっているのは多量のアルコールだけのせいではないはずだ。
 そう言えば、『Separate Ways』から始まるあのオープニングも素晴らしい。『Separate Ways』が流れながら、ジム・キャリーが病衣を纏ってバイクで街を駆け回るラストも名シーンだ。

 ジム・キャリーは本当に役者だと思う。もちろんこれは職業のみを指しているわけではない。表情や仕草、セリフなど、あんなに楽しいイエスマンを演じられるのは彼だけだろう。観ているだけで楽しいのだ。陽気な彼も落ち込む彼もどれも素晴らしい。
 カッコよかったのは、ここぞという大事な局面では「NO」とキッパリ断るところ。“イエス”と世のため人のため貢献し続けていたかと思えば、時には“ノー”と自分の幸せも大切にする。
 『イエスマン』って、かなりカッコいいと思う。
ヤマト

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