バグダッド・カフェ＜ニュー・ディレクターズ・カット版＞のグレートマウンテンのレビュー・感想・評価

64分くらいのところにこの映画を象徴するシーンがある。店主の息子がバッハの平均律クラヴィア曲集第1巻第1曲の前奏曲を弾いている。主人公のヤスミンが彼のそばに座ると、ガサツだった演奏が非常に優美なものに変わっていく。

ヤスミンのような女性がこの世界のどこかにいると信じたい。

映画のタイトルを思い出すだけで泣いてしまう映画がまた一本増えた。