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愛のアルバムのmichiのレビュー・感想・評価

愛のアルバム(1941年製作の映画)
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レコード店の店員と客が恋に落ち、結婚して、家族になる話。あらすじにあったように「ハンカチ必須」というほどではありませんでしたが、不器用ながら一生懸命な夫婦に心がじんわり温まるなるような作品でした。
アイリーン・ダンとケイリー・グラントはすごくしっくりくる組み合わせに思えます。
それから、夫ロジャーが経営する新聞社を支える親友アップルジャックが本当に良い人だった。アダムス家族に尽くしてばかりじゃなくて、彼にも幸せになってほしいー!

古い作品ながら、ロジャーが赴任する日本がすごく美しく描かれていた印象。凝った日本式のお屋敷、綺麗な着物、礼儀正しい大人に素直な子どもたち…太平洋戦争直前の公開で、そのタイミングだとこんなイメージを持っていたアメリカ人も多かったのかな。

夫婦が二人で聴いたレコードの音楽を思い返しながら話が進んでいきますが、それがまた素敵。
レコード盤越しに場面が切り替わっていく演出も、この時代の映画らしくて好き。
全編とおして聞こえる「野ばらに寄す」は子どもの頃に弾いた大好きな曲ですが、アレンジ版も良かったです。
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