マデリン(マレーネ・ディートリヒ)は真珠の首飾りを詐欺で手に入れスペインに向かうが、その途中で生真面目な技師トム(ゲイリー・クーパー)と出会う。逃亡のためにマデリンはトムを利用し、彼の車を奪うが、再会した2人は惹かれ合っていく。
「第七天国」のフランク・ボーゼイギ監督、「モロッコ」のマレーネ・ディートリヒとゲイリー・クーパーのコンビによる犯罪ラブコメディ。
素朴で実直なトム役のゲイリー・クーパーがあまり面白みがなく、ディートリヒだけが存在感と魅力を振りまいていた。
ところが、ラスト15分でクーパー演じるトムが豹変して見事な行動力を見せる。最後のディナーの駆け引きはなかなか面白かった。
彼の長い足じゃなきゃ、あのキックは届いてない。
ただ、全体的に展開が早すぎるというか、唐突過ぎて今ひとつ感動や爽快感には繋がらなかったなー。