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妻は告白するのyzのレビュー・感想・評価

妻は告白する(1961年製作の映画)
4.2
裁判での証言(回想)から、恨みあったじゃん殺意を持って切ってるじゃんと感じる通りの帰着でサスペンスとしての驚きは弱いんだけど、なんか面白くて観入った。その動機が語られるのに判決では無罪を勝ち取るところも論点の一つだなと思う。増村について調べてた中で読んだ「個人の欲望、自我(を描く)」という本音と裁判という制度的に表れる建前(のようなもの)。こういう女性像が当時的にはオルタナティブだったりもするんだろうかと気になるし人を縛る制度、法に対する反逆にも思える。
画的にも面白いところあり。
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