第5回アカデミー作品賞を受賞した今作。
1つの場所に集まった人々の人間模様を描く「グランドホテル方式」の名前の由来となった映画としても有名ですね。
今作では男爵と名乗る泥棒、
落ち目のバレリーナ、
合併に揺れるある会社の社長、
その会社で働いていた余命幾ばくもない男、
社長の元で働くことになった速記者
の5人の人生模様が繰り広げられます。
今となってはこのグランドホテル方式を用いた映画はよく見ますが、
さすが元祖、互いの絡ませ方が今見ても面白い!
人物像がしっかり説明されるからか、人物相関も特に難しくなくすんなりと入ってきます。
今日にまで模倣され続ける手法、当時はかなり斬新だったのかな。
当時のMGMスター達が夢の共演を果たしているのも見どころ。
サイレント映画の時代から活躍している方達だからか、演技がちょっと大袈裟な所もあるけど、
コミカルなシーン等はこのオーバーな表情や身振り手振りのお陰で味が出てて、これはこれでいいかも。
途中まではのんびり楽しく物語が進む中、ラストでは急展開もあり、最後まで惹きつけられる作品でした。