三谷幸喜脚本。
元々は演劇として三谷さん自ら出演した事で有名な作品。
戦時中の日本で喜劇を劇場で公開したい脚本家とそれを不謹慎だと言い止めたい検閲官の攻防を描いたコメディ作品。
三谷幸喜の喜劇が好きなら刺さるであろう作品。特に彼の初期作品はほぼワンシチュエーションで行われるのが見ていて気持ちがいい。
パッケージにもある検閲室からほぼ出ることのない2人。
映画として絵柄は終始地味だが三谷幸喜の喜劇作家としての脚本力が凄まじいため、飽きることが全くない。
特に笑ったことのない検閲官(役所広司)が脚本作りに前のめりになり参加し始める展開は誰もが好きな展開だろう。
ところがどっこい…喜劇は最後まで喜劇であってほしかったというか、なんとも言えない切ないラストに少し恐怖を覚えてしまった。
時代背景もありしょうがないのだが…
個人的にハッピーエンドなら徹底的にハッピーエンドで終わる映画が好きなので(逆も然り)少し苦い表情をしてしまった。
とはいえかなり笑えるし三谷幸喜の脚本力にただただ圧倒される2時間だった。オススメ
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[この映画のBest俳優]
役所広司
[脚本面]☆☆☆☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆