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ボディガードのYYamadaのレビュー・感想・評価

ボディガード(1992年製作の映画)
3.6
【恋愛映画のススメ】
ボディガード (1992)

◆映画のジャンル:
 サスペンス
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
 ♀️: ホイットニー・ヒューストン (29)  
 ♂️: ケヴィン・コスナー (37)
〈見処〉
①語り継がれる究極のラブ・サスペンス
・『ボディガード』は1992年製作のアメリカ映画。
・シークレット・サービス出身のボディガード、フランク・ファーマー(ケヴィン・コスナー)は、人気歌手レイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)の身辺警護のオファーを受けることになった。
・レイチェルの元には殺害予告の脅迫状が送り付けられていたが、危機感のないレイチェルやスタッフはフランクを邪魔者扱いし、忠告を聞こうとしない。そんななか、暴徒化したファンからフランクに救出されたレイチェルは彼に信頼を置くようになるが、魔の手が忍び寄ることに知るよしなかった…。
・本作は『スター・ウォーズ』シリーズの脚本家ローレンス・カスダンが、1970年代後半にスティーブ・マックイーンとダイアナ・ロスを想定して執筆された脚本を90年代の大スター2人によって映画化されたもの。
・映画初出演となったヒューストン歌唱の本作主題歌「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が収録さたサントラ盤は全世界で4,200万枚を売り上げる大ヒットを記録した。

②ショービズ界のトップスター共演。
◆ケヴィン・コスナー
・『アンタッチャブル』(1987)の主演抜擢により、遅咲きのハリウッドスターとなったコスナーは『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)『JFK』(1991)などの多くのヒット作品に主演。
・また、監督業やプロデューサー業にも進出し、1990年の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』ではアカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞を獲得し、ハリウッドのショービズ界のトップに君臨した。
・本作出演のきっかけは『再会の時』(1983)『シルバラード』(1985)の出演にて親交の深かったローレンス・カスダンの脚本を自らプロデュースすることになったため。
◆ホイットニー・ヒューストン
・10代の頃からモデルやバックボーカルなどを務め、敏腕プロデューサーのクライヴ・デイヴィスの目にとまったホイットニーは、1985年にデビューアルバム『そよ風の贈りもの』をリリース。
・世界的な爆発的人気を獲得し、ビートルズの記録を超える、2作目シングル「すべてをあなたに」から7曲連続の全米シングルチャート1位となる大記録を打ち立てた。
・本作出演のきっかけは、異人種間の恋愛に抵抗が多かった90年代初頭にもかかわらず、プロデューサーを兼務していたケヴィン・コスナーの強い推薦を受けたため。

・2012年2月に48歳にて急死したホイットニーの葬儀では、ケヴィン・コスナーは17分にも及ぶ弔辞を行い、本作で培った2人の信頼関係が示された。

③結び…本作の見処は?
◎: ライブ形式で一発録音されたというホイットニー・ヒューストン歌唱の「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は、『アルマゲドン』『タイタニック』と並ぶ、究極の映画テーマ。この曲のプロモーション映画として、今後も多くの映画ファンの記憶に深く刻まれる名作。
○: 映画初出演ながら、堂々とした演技を披露したホイットニーとケヴィン・コスナーの相性は抜群。
▲: 130分に及ぶ上映時間には、少々中弛みが発生。また、真犯人の動機も曖昧でサスペンス作品としては平凡。
▲: 本作の有名でカッコいいポスターのホイットニーはボディダブルだそうで、騙された感あり。
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