しあつん

パラダイン夫人の恋のしあつんのレビュー・感想・評価

パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)
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記録漏れ。

アガサ・クリスティの『検察側の証人』(映画版では『情婦』という題)を彷彿とさせるという他の方のコメントがあったが、私もそれに同意で、セリフ中心のドラマチックな法廷劇は大変好きな作風である。

中心テーマは「惹かれてはいけない相手」に惹かれてしまうという点にあり、どんでん返しもあり楽しめた。

ただ、弁護士の妻の心の葛藤とパラダイン夫人の心の葛藤とどちらも欲張って心情描写がなされているために、結局どちらが大事で、この物語において主張したいことなのかが私は掴むことができなかった。二兎を追うものは一兎も得ずといった感じだ。

法廷ものだからこその緊張感は良かったので、もう少しシンプルにまとめられなかったのかと思う(代替案はない)。
そして、法廷で鬘被るのはいつ観ても笑ってしまう…
しあつん

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