がんびーの

かぞくのくにのがんびーののレビュー・感想・評価

かぞくのくに(2012年製作の映画)
3.6
”理由を考えちゃダメなんだ。もし考えたら頭がおかしくなってしまうから”

安藤さくら出演してたのでなんとなく鑑賞。
よかったです。ジャケットな感じからして政治的問題を打ち出したシリアスなドラマだろうと思ってたらその通りでした。前情報なしに見た僕は、冒頭の文字で「北朝鮮かぁ…」ってなりました。なんなんでしょうね。この国は謎が多いですよね。今も。

本作品で描かれていることが事実なのが衝撃的すぎて血が出そう。まだ、現代でまだこんなことが起こってるんか!って感じです。近いお国なのにここまで故郷を遠くに感じるなんて…。理不尽極まりない国の動きに、脳味噌を空っぽにしてついていく国民達。笑いながら「考えたら終わりなんだ」って言ってたお兄ちゃんがなんとも辛そう。苦しそう。同じ家族なのに。

安藤さくらは相変わらずよかったです。

在日朝鮮人が日本から移住する「帰国事業」によって北朝鮮へ渡ったソンホが、25年ぶりに来日。日本で育った妹のリエは、久しぶりの兄との再会に心を弾ませるが、ソンホの行動には監視役が常に目を光らせており、彼が本音を語ることは許されていなかった。在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督の実体験を元に描かれた家族ドラマ。北朝鮮と日本の間で引き裂かれる家族の絆と、それぞれの複雑な「祖国」への思いをつづる。
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