鍋レモン

ザ・セルの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ザ・セル(2000年製作の映画)
4.0
⚪概要とあらすじ
TVCFやミュージック・ビデオで活躍しているターセムの初監督作品で、サイコ殺人鬼の心の中に入り込んで事件解決をしようとする心理学者の異様な体験を描いたスリラー。

シカゴ郊外にあるキャンベル研究所。若き心理学者キャサリンは人間の潜在意識や夢の中に入り込む技術を研究していた。そんな彼女のもとに、ガラス張りのセル(独房)に女性を閉じ込め溺死する姿を見て性的快楽を得る殺人鬼の心の中を覗いて欲しいという依頼が舞い込む……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“脳へ”

「天にまします我らの父よ」

⚪感想
スリラー作品。

古さはありつつも面白い。

夢や精神世界がテーマのSF・ファンタジーに寄りすぎないこういったサスペンスやスリラーが好みかも。

終始ジェニファー・ロペスの美しさが神がかっていた。

メイク、衣装、セットも良い。
とくにジェニファー・ロペス演じるキャサリンがカールの精神世界でピーターと会った時の衣装とメイクが好きすぎた。キスすると口紅が付いちゃうの性癖。
『落下の王国』と衣装の雰囲気似ていいなぁと思ったら石岡瑛子さんか。

グロとエロは思ったよりも少なめ。個人的にはR指定ならもっと入れちゃえばいいのにと。でも観ていると痛すぎるシーンは多い。

犯人の性的趣向が普通の映画のレベルを超えていて逆に異常性が強調されていて良い。

ドラマとかにして様々な人物の精神を回復させてあげるタイプのやつで見たいなって思う。



⚪以下ネタバレ



馬の輪切り。心臓が動くのがまた。ああいうの美術館であったら凄そう。

乳首ピアス引きちぎりはさすがに可哀想。痛い痛い。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
先進的な医療施設キャンベルセンターで働く小児精神科医のキャサリンは、昏睡状態の少年エドワードの内面世界に特殊な機器を使って入り込み、内なる彼とやりとりしながら意識の回復を目指す治療に携わっていた。結果は芳しくなく、キャサリンは自分の内面にエドワードを招き入れる方法を考慮しつつあったが、それは未知の領域でリスクがあった。

そんなある日、昏睡状態の連続殺人犯カール・スターガーがセンターに運び込まれる。彼に誘拐された女性がタイマー仕掛けで溺死させられる危機にあるため、彼女が閉じ込められている場所をカールの内面から聞き出そうというのだ。

キャサリンがカールの内面世界に侵入すると、その世界には少年時代の素直なカールと、玉座に君臨する狂気のカールが住んでいた。危険を感じたキャサリンはカールの世界から脱出する。

カールの捜査を担当しているFBI捜査官ピーターとの会話で気持ちを落ち着け、再びカールの精神世界に戻るキャサリン。そこでキャサリンは、少年時代のカールが父親に受けていた虐待を目にする。また水に浸けられる洗礼式で味わった苦しさが、彼の中に別人格を作り出したことを知る。悪魔のような扮装のカールに襲われたキャサリンは、現実と精神世界の区別を失い、カールの世界から出られなくなってしまう。

キャサリンを助けるためにFBI捜査官ピーターがカールの世界に入る。ピーターはキャサリンに現実を思い出させることに成功し、また、被害者が閉じ込められている場所のヒントを見つける。

カールの世界から脱出後、ピーターは被害者が閉じ込められている現場に急行するが、キャサリンは独断で装置を操作し、今度はカールを自分の精神世界に招き入れる。

キャサリンの世界にやってきたの少年のカール。彼はキャサリンの世界にいたがり、思い出話をする。小さい頃に鳥を見つけたが、父親に見せたら酷いことをされると分かっていたので、自分で水に浸けて殺した。そうやって「助けた」。キャサリンがそうしてくれれば元の世界に帰らなくて済むと。そんなことはできないとキャサリンは断る。そこに少年のカールを追って邪悪なカールが現れる。しかしそこはキャサリンの世界であり、彼女がその世界の主だった。キャサリンは邪悪なカールをいとも簡単に叩きのめすが、邪悪なカールが受けた傷は、少年のカールにも反映していた。お前は俺を殺せないと嘯く邪悪なカール。自分を抱き上げたキャサリンに、少年のカールは「助けて」と呟く。キャサリンは彼を水に沈める。

キャサリンは現実に戻る。泣きじゃくるキャサリンの隣でカールは事切れていた。

後日、キャサリンによるエドワードの治療に進展が見え始めた。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。

パンフレット所持
鍋レモン

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