ゆうたま

津軽じょんがら節のゆうたまのレビュー・感想・評価

津軽じょんがら節(1973年製作の映画)
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久しぶりにATG映画。ATG映画だし、かなりやばいんだろうなーっと思って観たら、思ったより全然普通だった。テンポが意外と遅くて、ちょっとびっくりした。でも、良い作品だった。冒頭とラストに出てくる波と盲目の少女と三味線を弾くお婆さんの画がほんとに良い。ポスタービジュアルを観ると、ホラーな感じなのかなと思ってたけど、ホラー要素は全然なかった。そして、思った以上にかなり真面目に作ってあった。追ってから逃げてきた都会のヤクザが、だんだんと田舎の漁村に馴染んでいくのがなんか良かった。それだけにラストはせつなかった。差別用語は確かに出てくるものの、そこを抜きにすると、今でも、さすがに地上波は無理だけど、BSだと放送とかも可能な気がする。ATG映画の中だと、まだ人に薦めやすい作品だと思う。あと、見終わって少し経ってからなんかじわじわときた。
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