風来のリヨナ

ミクロコスモスの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

ミクロコスモス(1996年製作の映画)
3.7
石ころは山、水溜りは海。

たま〜に観たくなる小さい虫たちのドキュメンタリー。本作はフランス出身。開幕の禍々しさすら感じる雲海と背景のサンホラめいた音楽が迫真過ぎて、何らかのホラー始まるかと思いました。

基本は開幕を除いて声字幕やらは無く、音楽と虫の映像のみの構成。ある草原が舞台ですよと示唆されるものの、あくまでそういう設定ということなのか、微妙に人の手が入ってる気がする”やってる”感がある映像は多めです。

しかしながら、アブラムシ防衛アリや、蜘蛛のくるくる捕食などのオーソドックスメニューを抑えつつ、列で歩いて塊になる毛虫…フンが枝に刺さって立ち往生するフンコロ…鳥に蹂躙されるアリ…水蜘蛛の営巣…などなど絶妙に好奇心を擽るラインナップはかなり満足感高め。
あとちょうど気持ち悪い接写っぷりで身の毛がよだって良かったですね。モウセンゴケにそっと包まれて死にたい。

U-NEXT神の配信が今月末で終わっちゃうよ!虫好きは観ておこう🐞

個人的に気に入ったのは、テントウムシが水滴集めてるとこ、カタツムリねっとりセックス、ラスボスの神が生まれる神々しさの蚊の羽化です。
風来のリヨナ

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