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蜘蛛巣城のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
3.3
シェイクスピアの戯曲「マクベス」を黒澤明監督が日本の戦国時代に翻案。
能の様式美とラストの無数の弓矢が放たれるシーンが話題に。
モノクロ、スタンダード。
(1957、110分)。

戦国時代。
武将の鷲津武時(三船敏郎)は疑り深い妻、浅茅(山田五十鈴)にそのかされ主君、都築国春(佐々木孝丸)を暗殺し、森の中で出会った物の怪の妖婆(浪花千栄子)の予言どおり蜘蛛巣城主となる。
子のいない武時は、更に予言に従い、親友・三木義明(千秋実)の子、照(三木義照(久保明)を養子にしようとするが、反対を唱えた浅茅が懐妊する…。

~他の登場人物~
・主君の嫡男、都築国丸(太刀川洋一)
・主君の忠臣、小田倉則安(志村喬)
・老女(三好栄子)
・幻の武者(木村功、宮口精二、中村伸郎)

「武時は北の館の主に、やがて蜘蛛巣城の城主になり、義明は一の砦の大将に、また義明の子はやがて蜘蛛巣城の城主になる」

「蜘蛛手の森が城に寄せて来ぬ限り、貴方様は戦に敗れることはない」

偉大なシェークスピアだが、私はどうも作品に現実味が感じられず、今一つ感情移入できない。
予言、物の怪、亡霊などが出てくるのも要因の一つかも知れない…。
なお、黒澤映画の最大の難点は音声が聞き取りにくいこと。
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