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破局のlemmonのレビュー・感想・評価

破局(1950年製作の映画)
2.9
主人公が人生で求めるものは何なんだろうか。

映画自体は見やすく、時間はさくさく進んだ。そこは間違いない。


ジョンガーフィールドがもともと持つ真っ直ぐさゆえに肩入れしてしまいそうになるが、どこか人格が掴めず、故にちょっとお粗末に感じる部分がある。

上手くいかず、不器用なためか、犯罪に手を染めた主人公ならまだしも、終始どこかクールに決め、妻には怒鳴ったかと思えばすぐ謝り、他の女に甘さを匂わせるが愛妻家、すぐに騙され詰めが甘いかと思いきや用意周到な場面もあり、困惑。


パトリシアニール演じるヒロインが一番意味不明だったなあ。何かあるかと期待した。何もなかった。彼女が悪かったわけではない。


物語に覚えがあるなあと思ったら、「脱出」と同じ原作のよう。「脱出」は登場人物のバックグラウンドがバラバラで個性豊かだったが、何かこう団結力を感じさせてくれて楽しかったのに対して、そういう空気を作れそうな雰囲気はあるのに機能していなかった感。ボギーが一貫した男だったのに対して、ガーフィールドは人間臭さを出して、それが上手くいかなかった感。


それにラストのラスト、名場面風だったが、ちょっとこれまでの流れからすると強引だったなあ。だとするともっと相棒をフューチャーして欲しかった。


すごい長文😅好きなのかなあ(笑)
もっかいだけ観るかなあ。
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