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この森で、天使はバスを降りたのTELAのレビュー・感想・評価

5.0
所有。視聴10回以上。吹替あり。
ヒューマンドラマ。

【ジャケット裏のあらすじ】
ある冬の夜。パーシーは、たった一人で田舎町のバス停に降り立った…。古ぼけたレストラン“スピットファイヤー・グリル”で働きはじめた彼女に、住人たちは遠慮のない好奇の目を向ける。グリルの女主人ハナは、一人息子を戦争で亡くし、主婦シェルビーは、家庭の悩みを抱えている。いつしか美しい森にも目を向けなくなった町の人々。だが、パーシーの純粋な優しさに包まれ、傷ついた心も次第に癒されていく。しかし、最も傷ついていたのは、誰にも言えない過去を抱えたパーシーだったのだ。1996年サンダンス映画祭で観客賞を受賞。誰もが純粋な優しさを思い出す爽やかな感動の物語。

【感想】ネタバレあり。
原題は『ザ スピットファイヤー グリル』。
舞台となるダイナーの名前であり、他にも意味があります。
邦題の『天使』には、ちょっと違和感を感じますが、このタイトルじゃなかったら観なかった(この映画に出会えなかった)と、考えると、こんな邦題も役に立つことがあるという事ですかね。

マーシャゲイハーデンさんは『ミスト』での怪演で有名になりましたが、私にはこの作品のイメージが強いです。夫の後ろで小さくなっていた女性が、やがて自立して歩き出すといった役どころ。3人目の主人公のうちの1人。

チャックベリーさんの名曲『ジョニー・B.グッド』といえば、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で主人公が演奏する曲。私も影響を受けて練習した記憶があるけど、この映画を観てからは、全く別の意味を持つことになってしまった。
美しい丘の上で「ジョニー・B、、、」と呟くシーンは、何度観ても泣いてしまいます。
「殺すのが遅すぎた」、、、なんて重い言葉。

ラストシーンは、何となく登場人物が、それぞれに一歩踏み出したかのような終わり方。
主人公パーシーの人生がなんだったのかと思うと、ツライ。彼女が小さな村に与えた影響は生き続ける、という事なのだろうか?
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