ポケ文太郎

肉体の悪魔のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

肉体の悪魔(1947年製作の映画)
3.3
1947年 フランス🇫🇷

戦後のフランス映画界の貴公子、ジェラール・フィリップが俳優としての名声を確立した、といわれる作品

レモン・ラディゲの同名小説が原作
第一次世界大戦のさなか、17歳の高校生と婚約者がいる年上の女性が許されぬ恋だと知りつつも互いにひかれ、関係をもってしまう。という話

今の時代に撮ったら肉欲丸出し禁断のドロドロ恋愛物語ですが、時代が時代のせいか本作はわりとサッパリしています
一応双方この恋に苦悩しますがイマイチその感情が伝わらず

その理由のひとつが年上女役のミショリーヌ・プレール
野暮くて、青年が夢中になる魅力的な大人の女性に見えないんですよね

それもそのはずジェラールもミショリーヌも撮影当時24歳、同い年!
若い青年との肉欲に溺れる大人の女性役なんだから、もうちょっと妖艶な女優さんを相手役にしてほしかったです 

しかしジェラール・フィリップは流石貴公子と呼ばれるだけあって、どの角度から見ても二枚目で、繊細さ青年の雰囲気を醸しだしていました

原作だと15歳の少年が主人公だそうで、もっと危険な香りがします
本の方が面白そうですね📖
ポケ文太郎

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