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オーシャンズ12のytのレビュー・感想・評価

オーシャンズ12(2004年製作の映画)
4.0
ジョージ・クルーニー演じる主人公ダニー・オーシャンが率いる犯罪集団の新たなる犯行を描くアクションクライム。監督は前作に引き続きスティーヴン・ソダーバーグ。完成度の高かった前作から、更に娯楽性に磨きがかかった続編。スリル満載の大どんでん返しに、スペシャル出演としてアルバート・フィニーやブルース・ウィリスが。一体誰が12人目のオーシャンズなのか……?アメリカ映画らしさ満載のスター映画。

[あらすじ]
→ベネディクトから多額の大金を奪ったオーシャンズ11のメンバーだったが、ベネディクトは多額の賠償をメンバーに迫る。期限内に返済するため、金を工面するために彼らはヨーロッパへと飛ぶ。しかし、彼らが狙う獲物は次々と別の”何者”かに奪われていく。彼らは無事に金を用意出来るのか……!?

[レビュー]
・これぞ娯楽映画、これぞスター映画!前作があっての本作だけど、それでも12の方が面白いと言える程の面白さだった。賛否両論の理由は何だろう?ストーリーはベネディクトの怒りの逆襲から始まるが、展開が本当に読めない。ラストは良い意味で大どんでん返しを喰らったし、遊び心を織り交ぜながらの展開は本当に面白かった。

・序盤でのライナスの行動で、本作はライナスが中心になるのかと思ったらそうでもなく。隠語での知ったかライナスが面白かった。冒頭のオーシャンが花束捨てて走る姿もかっこいいし。何より面白いのは、テス役のジュリア・ロバーツがジュリア・ロバーツ役として演じるシーン。このユーモラスな展開は海外ならではというか、お洒落。ブルース・ウィリスが本人役で出演するのも豪華だし。あのシーンは数ある映画の中でも面白いシーン。

・物語の内容としては、最終的にどんでん返しの効いたオチになるのだが、そこまでに行き着く過程が少々長くは感じた。そもそも、本題の犯行に至るまでが物凄く長く、展開の複雑さや面白さが欠けていたら事故る作品ではある。娯楽性を強めた作品に仕上げた分、映画としての機能性は若干失いつつある作品でもあるのかな。

・かなり出演率のあるマット・デイモンは、スケジュールの都合上途中参加だったという。最初のマットがいない時は、ブラッド・ピットが状況を説明していたらしいが、皆すごい。かなりの出演シーンがあるのに、あれだけ合わせられるのは流石だね。

👉これぞまさに映画の中の映画。娯楽性も展開の複雑さも面白さも兼ね揃えたクライムアクションの上位。軽く観れるようで観れない作品だが、集中して観る程楽しめる良作だ。
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