クエイ兄弟初の長編映画。
おそらく人間しか出てこないクエイ作品は本作だけ。相変わらず理解を超越していてサッパリ分からん。
服従を学ぶベンヤメンタ学院へ入学。同級生はオッサンだらけ。数々の謎授業。唯一女性である先生に心惹かれる。
そうして編入生ヤーコプは、学園の秘密へ導かれてゆく。
一応シンデレラやら白雪姫やらをベースに、死を漂わせた不気味なお伽話。
得意の異質ストップモーションが無いのが寂しい。退廃美な世界観と、モノクロゆえの閉塞した空間は見応えあった。
クエイ兄弟は主に短編映画で輝く映像作家なため、長編の『ピアノチューナーオブアースクエイク』や本作は正直きつい。
一度爆睡した。しかも画面から聞こえる音声も相まって超怖い悪夢を見た。怖かった。でも起きてから再度観てもやっぱりまた眠気を誘う。寝たら死ぬ的なやつかもしれない。
本当にそうでもおかしくない世界観だった。
