江戸を舞台に金で人の恨みを晴らす仕事人を描いたＴＶ時代劇「必殺シリーズ」の劇場版第三弾。
主演は藤田まこと、ヒロイン役を松坂慶子が演じ、伊武雅刀、成田三樹夫、三田村邦彦、村上弘明、柴俊夫、笑福亭鶴瓶、岸部一徳、菅井きん、白木万理、野坂クミらが共演。
”人が人を殺す だが今は金が人を殺す”
南町奉行所同心の中村主水（藤田まこと）の同僚で隣家に住む同心が殺された。殺された同心は両替商の舛屋と何らかの関係があった模様。
後日、舛屋の勘定人（岸部一徳）が仕事で六万両もの計算ミスを犯してクビになり、勘定人は一家心中する。
続いて主水と懇意になった小娘（野坂クミ）が五重塔から突き落とされて殺される。
一方で、主水は何者かに命を狙われる。
果たして主水の運命は如何に？
今回の依頼人は仕事人。
表稼業の同心としては、いつもは昼行燈と揶揄されている主水が、珍しく同心として正義感に燃えて命を懸けた斬り合いを繰り広げる。その結果、主水は斬られ、裏家業の仲間の仕事人たちも次々と殺されるサバイバルゲームが繰り広げられ、誰が生き残るのかハラハラさせられる。
テレビ同様に主水と妻のりつ（白木万理）や義母（菅井きん）とのやりとりが滑稽で、なんだかんだ言っても家族から愛されている主水が微笑ましい。
最後は松坂慶子が美味しい所を持っていきます。
彼女の目に溜まった涙が哀愁を誘います。
「私はこれでも人殺しですか？恐ろしい女ですか？」
2024.2 BS・日テレで鑑賞
2022.1 BS・日テレで鑑賞
