色男コリン珍しいな、と思った記憶。大体彼女または妻を取られる役だったので、いつものパターンじゃない役でよかったなーと。いい奴役ではないけどいい役どころだと思う。色気あんなーこの人、と初めて思ったかもしれない。
本筋は父をめぐる長女と次女、姉妹の確執。ずーっと不穏な雲行きでたまに晴れ間も見えつつやっぱり不穏で、終盤一気に吐き出す感じ。
認識の相違、嫉妬、抱えてきたものの違い等々、家族間の重い話。家族だからといって無条件に愛情を持てるとも理解し合えるとも限らないが、愛情や理解を求めてしまうし関係を終わらせることはし難い複雑かつ厄介な関係を描いている。と思う。家族愛信仰みたいなものをアメリカの映画やドラマから感じることが多いので、そういうところでも落ちこぼれてるような、人並みじゃないような、劣等感みたいな思いがあったのかもしれない。
嫌な気分になれる作品なのだが、コリンの軽妙洒脱(と言っていいものか)な感じは好きだったので気持ち評価高めになっている。また観たいと思うかどうかが評価基準ゆえ。