ゴン吉

ゴジラVSビオランテのゴン吉のレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
4.0
日本を代表する怪獣ゴジラの脅威を描いた特撮怪獣映画。
「ゴジラシリーズ」の第17弾で、平成ゴジラシリーズの2作目。 

大森一樹が監督を務め、三田村邦彦、田中好子、髙嶋政伸、高橋幸治らに加え、東宝シンデレラの第1回グランプリの沢口靖子と第2回グランプりの小高恵美が共演。    

平成「ゴジラ」(1984年)の続編で、オープニングは前作のゴジラによる新宿破壊シーンで始まる。ゴジラに破壊された西新宿でゴジラの組織断片がサラジア共和国の潜入工作員によって持ち出され、サラジア生物工学研究所で白神博士(高橋幸治)によって小麦の改良研究に使われていた。しかしアメリカのバイオメジャーが研究を妨害するために研究室を爆破し、博士の娘の英理加(沢口靖子)が爆破で死んでしまう。
それから5年後、白神博士は芦ノ湖の植物研究所で育てていたバラの気持ちをテレパシーで感じとって欲しいと精神科学開発センターに依頼し、センターの三枝未希(小高恵美)がバラとのコンタクトを試みるが.....    

ゴジラシリーズでは珍しい植物ベースの怪獣ビオランテが登場し、その独特なデザインが秀逸です。
当時話題になっていた細胞融合やキメラなどのバイオテクノロジーを絡めてストーリーが展開しますが、科学的には稚拙でB級作品レベル。
一方、大森一樹監督らしく、ファンタジー調に描かれるなど新しい試みがなされており、好みが分かれるかもしれない。
ラストのゴジラの行動は不可解でもう少しシナリオを詰めてほしかった。
ミニチュアによる特撮が懐かしく、関西国際空港がまだ着工前なのが時代を感じさせる。
果たして人類はゴジラとビオランテから日本を守ることができるのか?

「ゴジラでもビオランテでもない 本当の怪獣はそれを作った人間です」  

2023.4 BS12で鑑賞
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