理央

妻の恋人、夫の愛人の理央のレビュー・感想・評価

妻の恋人、夫の愛人(1996年製作の映画)
3.8
スキャンダルを起こしハリウッドを追い出された売れっ子俳優のロビン・グランジが、ロンドンで舞台に出演すべく渡英してきたところから、物語は始まる。
作品の脚本を担当しているフィリックス・ウェブと、その妻エレナ、舞台に出演する新人女優のヒラリー、そしてロビン。4人の関係が変わっていくさまが面白い。

主演は米国のロックバンドBon Joviのフロントマン、ジョン・ボン・ジョヴィ。彼の大ファンで、なおかつ演技の良し悪しがイマイチわかってない私は十分楽しく見たけれど、映画としての良し悪しはよくわからない(笑)。

個人的には、セクシーでしたたかなプレイボーイのロビンは、ジョンによくハマっていると思う。キザで自分の魅力をよくわかってて、したたかで計算もできて、でも決して冷たいだけではないロビンは、私のようなBon Joviのファンが知っているジョンそのものだから。

フィリックスの妻、エレナもとても魅力的。保守的で、良妻賢母な彼女が、自信を取り戻して自立していく姿はとても素敵。

感動的というわけでもなければ、痛快な作品、というわけでもないけれど、それぞれのキャラクターがそれぞれに人間臭くて面白い作品かなと思う。
理央

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