天豆てんまめ

市民ケーンの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
4.0
アメリカ映画オールタイムベスト1に選ばれ続ける凄みが確かにこの映画にはある。

まるでアメリカという国そのものを表しているかのよう。

アメリカンドリームの栄光と虚構。アメリカの成功哲学への囚われは市民ケーンから華麗なるギャツビー、そしてウルフ・オブ・ウォールストリートやソーシャル・ネットワークまで時代を超えてDNAに刻み込まれといるかのよう。

そして数年前にドナルド・トランプが大統領になり、また去っていく(いや、まだか)時代まで何も変わらない。

みんな豪華絢爛ど派手なパーティー大好き✨🍷✨笑 お金の先に愛はあるのか、お金の元に愛はあったのか、生涯追い求めたバラのつぼみ🌹の意味は。。

とにかく新聞王ケーンを演じたオーソン・ウェルズは神がかっている。

若干25歳とは思えないカリスマ性と巨大な存在感。その後の彼の浮き沈みの激しい実人生とこの映画がシンクロする部分はあるが当時25歳の彼は完成されている。

パンフォーカスや長回し等当時の最新映像技術を貪欲に取り込んだスケール感とセンスに満ちた映像と突出したカリスマ性を魅せるオーソン・ウェルズの存在感が喉元に迫ってくる。

それを骨の髄まで味わう映画だ。