ポレポレ

たくましき男たちのポレポレのレビュー・感想・評価

たくましき男たち(1955年製作の映画)
4.0
NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

南部テキサスから北部モンタナまでの牛4000頭の大輸送は圧巻。現代ならCGで済ませてしまうだろうが、本物の生き物を使うことで鳴き声・足音・土埃から躍動感と迫力が生まれると同時に、一攫千金のためとは言え如何にむちゃで困難な仕事であるかをよく表していると思う。
ベン(Clark Gable)とネラ(Jane Russell)とスターク(Robert Ryan)の三角関係も見所の一つ。小さな夢を持つベンと大きな夢を持つネラは惹かれ合いながらも反撥し合い、当て付けるようにネラは野心家のスタークに近付く。もともと強盗(未遂)の加害者/被害者の間柄であるから、ベンとスタークの緊張はいや増すばかり。本作で描かれる恋愛観や男女像はやや古臭いが、エンタメとして成立している。
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