みおこし

ワイキキの結婚のみおこしのレビュー・感想・評価

ワイキキの結婚(1937年製作の映画)
3.0
ミュージカル界の大御所ビング・クロスビーによる'Sweet Leilani'は、1937年度のアカデミー賞で歌曲賞を受賞した名曲。
それが使われたのが本作なのですが、ミュージカル映画としてはかなり黎明期の内容でした。

ハワイのパイナップル缶詰会社で働いている宣伝マンのトニーとジャッド。ひょんなことから旅行客の女性二人組ジョージアとマートルと知り合うが、彼女たちが持っていた黒真珠がただならぬ特別なアイテムだったことから、原住民たちを巻き込んでの大騒動へと発展してしまう...。

「この世の全ての映画は観られずとも、この世の全てのミュージカル映画は制覇する」という謎のプライドがあり(笑)本作も気合を入れて鑑賞!4回に渡る寝落ちの末何とか観終わりましたが、①たま〜に歌うクロスビー、②やたらとコケまくる当時の人気コメディエンヌのマーシャ・レイ、③ひたすら続く原住民のドンドコドンドコ...というリズムの群舞の3つの印象しかか残らない、何とも不思議な映画でした(笑)。
ストーリーはあるといえばあるのですが、かなり強引な急ブレーキと急カーブを繰り返すので(笑)付いていくのが精一杯。原住民のダンスのシーンは確かに圧巻なのですが、当時の白人層から見た極めてステレオタイプなハワイアン・イメージを描いているので、今の時代からすると若干コメントに困ってしまう描写がいくつかありました。

とはいえ、前述の'Sweet Leilani'は甘美なハワイの雰囲気がたまらない名曲中の名曲なので、観られて良かったです。ほんの一瞬しか歌われないけど!(笑)
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