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大いなる河の流れのRのレビュー・感想・評価

大いなる河の流れ(1993年製作の映画)
3.5
北アメリカのセントローレンス川付近に暮らしていたネイティヴアメリカンは自然と調和し、必要以上に自然を傷つけることがなかったが、ヨーロッパ人がきはじめてからというもの、河のおかげで得られる自然の恵みをどんどん搾取し、人口も増え、工業化を進め、恵みのお返しに汚水などの廃棄物を垂れ流し…と、現代となってはよく目にするタイプのストーリーで、ただ最後どうなって終わるのだろ?と思っていると、意外と拍子抜けする感じで終わって、あれ?何かうやむやにいい話で終わってない?っていう疑問が……まぁでも、何らかのポジティブさを持って話を終えたかったのかな?と。んー、それにしても唐突さがかなり気になるのは事実。どうせならもっと怖い感じで終わっても良かったのでは、と思ってしまった。ただ、アニメーションは非常に美しく、時代、場所、河、陸、空、海、動物、原住民、ヨーロッパ人、自然、文明を縦横無尽に流れるように描き出していくダイナミズムは見ごたえ抜群! めくるめく色彩の鮮やかな移り変わりがホントに素晴らしかった。特にあまり出てこない赤色が出てくるとこはかなりショッキングに見える。あとは、内容がなぁ、もう少しってかだいぶ説教臭さを抜くか、嫌になるほどダークよりに作るかどっちかだったら、もっと好きになっていたかもしれません。でもこれ見てると、ホント、人間て罪深い生き物だなと思ってしまうよね。もっともっと科学全体を、ってか科学の根底を、エコロジカルな方向にむけて開発を進めていかないといけないんだろうなと思った。近年ではかなりそういう方向転換も行われてるんやろうけど、きっとまだまだなんだろう。我々パンピーはできるだけ少欲知足で、できることをちょいちょいやっていくしかないよね。
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