OSHO

善き人のためのソナタのOSHOのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.3
やはり名作と言われている映画は名作だ。(←当たり前のことを言ってるだけ)

1984年、社会主義国家時代の東ドイツ、
ドイツ人は真面目だからか、社会主義がよりいびつに感じる。

社会主義を守る超真面目な国家保安省の男が主人公、
その男が、それなりに社会主義を迎合していたけど、要注意人物の劇作家をスパイ(盗聴)する物語。

劇作家の男は女優と同棲していた。
盗聴していくながで、2人の戸惑いながらも、お互い信頼しあって、愛を育んでいたこと、
そして、ピアノの演奏に感動し、
いつからか2人に肩入れするようになる。

劇作家の男と女優側からすれば、見ず知らずの男が勝手に協力してくれるだけだし、ちょっとストーカーっぽい怖さも感じるけど、
その辺もちゃんと回収しているし映画としては面白い。

終盤、静かに、そして、大きくストーリー展開していく感じ、ラストの一コマまでつくりがうまい。

私たちは1989年にベルリンの壁が崩壊することを知っているけど、
1984年の東ベルリンの人たちは5年後にベルリンの壁が崩壊するなんて、ひとつも思っていなかっただろうし、
1984年の東ベルリンという設定も絶妙。

やっぱり名作は名作だ。
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