ニクガタナ

HANA-BIのニクガタナのレビュー・感想・評価

HANA-BI(1997年製作の映画)
3.5
退職した刑事による銀行強盗逃走劇。ヴェネチア金獅子賞受賞って、そんなに評価された理由が分からない。夫婦愛織り込んだ感動要素のせい?終始死の予感を醸す久石譲の劇伴は今作も外さない。繰り返されるオーケストラの哀しきテーマ曲が好きでサントラCD購入。劇中のロケセットの中や、下半身不随になった同僚の描く画にたけし自身の作品がバンバン投入されて展覧会状態。その絵のテイストがちょっとコミカルで作品に合ってるとは思えず、劇場鑑賞した公開当時も今回もちょっとノイズに感じる。大杉漣は申し訳ないが台詞芝居が微妙。たけしと夫婦を演じた、撮影当時36歳の岸本加世子が可愛い。旅行中の車内でのトランプカード当てのシーンが好き。刑事は辛いよ物語でもある本作だが、刑事のリアルって実際どんなもんかしら?北野作品5本も続けて観ると歩き方がついたけしのようになります。国内外問わず有名な映画Pって皆悪印象しかないが、本作も担当している長髪眼鏡の森Pには憧れたものである。
ニクガタナ

ニクガタナ