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女はみんな生きているのmiwanのレビュー・感想・評価

女はみんな生きている(2001年製作の映画)
3.9
「パリタクシー」でマドレーヌを演じたリーヌ・ルノーが出演している作品

スピーディーに次々とお話が進んでいく。早いけれど難解ではなくわかりやすい。そして面白い。

マミー(リーヌ・ルノー)の義理の娘エレーヌを演じるカトリーヌ・フロがかわいい。たぶん40代半ばくらいで年相応の雰囲気だけど、一生懸命でコミカルで憎めなくてついクスッと笑ってしまう。

エレーヌはごく平凡な主婦。大学生の息子ファブリスは恋人と同棲している。夫は家庭に無関心でエレーヌを家政婦ぐらいにしか見ていない。ある夜、車に乗っていたポールとエレーヌのもとに血まみれのノエミが駆け寄って来て助けを求める。

マミーの息子でありエレーヌの夫のポールも、息子のファブリスも、ノエミの父親も兄弟もみんな自分中心のクズばかりだ。娼館で働くノエミを取り巻く組織ももちろん悪党の集団。

そんなクズたちと自分の立場を嘆くだけでなく、さらりと飛び越えていく彼女たちの行動力が痛快だ。
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