ニカイドウ

最強のふたりのニカイドウのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
全身麻痺の金持ちフィリップと、彼が募集した介護職の求人に来た黒人ドリス。
実は3回落ちると失業保険を貰えるというのが目当てで、落としてもらうつもりで面接を受けに来たんやけど、結果は採用。
フィリップは彼に、「1ヶ月の使用期間だが、1週間で出ていくだろう。」と言うのだった…
評価も高い人気作で、前々から観よう観ようと思ってた作品。
なんちゃない話…やけど良い。
最近、春のせいか、すぐ眠くなる。映画を観てる時も例外なく睡魔が…
けど、今作は、初めから最後までずっと集中して観てしまった。眠気なんて全く襲って来んかったなぁ。
と言っても実話ベースのストーリーで、過剰な脚色と思えるシーンがある訳でもなく、実際にありそうな話で構成されてる。
ともすれば退屈になりそうな映画やのに、妙に惹きつけられる。
正直、最初はドリスのフィリップへの接し方が障害者差別に見えてしまう部分があった。ドリスはデブにデブと言うように、障害者に障害者という。ま、今やと見た目を言うのはあかんねんけどさ。それでも観ているうちに、それが悪くなくなってくる。愛あるイジリって感じに思えてくる。観終えた後には、お互い信頼し合ってる関係って良いなぁって思える。
障害者であっても忖度しないドリスと、ドリスの礼儀知らずな部分に怒らず、彼の良さを見い出すフィリップ。まさに『最強のふたり』。
俺、フィリップがおらんかったら絶対にドリスと友達になりたくないし、ドリスじゃない人が介護してるフィリップとは仲良くなれる気がしない。
二人をずっと観ていたい。そう思える映画でした。
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