実話が元となっている黒人と障害者がダチになる話。
この映画を感動モノと位置付けるのは難しい。家庭環境に悩む貧乏黒人とコンプレックスに悩む金持ち障害者というお涙頂戴な主要人物にも関わらず、物語はそんな暗いストーリーを解決するのではなく、人生紆余曲折あった男2人がただ仲良くなるだけの話として展開していくからだ。
そしてその段階すべてにユーモアが溢れ、お涙頂戴を期待していた観客のまなざしは「単なる」ヒューマンコメディドラマを観る眼へと昇華していく。最強のふたりの面白さはこの昇華なのだ。冒頭のSeptemberが流れるドライブシーンはまさにダマされた!と爽快な気持ちになる。
人にも勧めやすい楽しい映画である。