Ryoma

ショウ・ボートのRyomaのレビュー・感想・評価

ショウ・ボート(1951年製作の映画)
4.2
“ショウ・ボート⛴🚢“という,劇場型の巡航船が村にくれば、人々が一目散にそれ目掛けて駆け出し集まってくる。一種のサーカス🎪🤡みたいに、彼らの歓声と笑顔で一瞬にして、みんなのワクワク感が伝わってくる。
黒人への偏見や差別が今よりも著しかった時代。農村で働く彼らの姿が印象的で、ショーが始まると、人種に関係なく、楽しめるのが良いなと。でも、両親に黒人の血が少しでも混ざっていれば、黒人とみなされ、白人と結婚できないことが法律で決められていたなんて、馬鹿げているし信じられないけれど実際にあったんだよな。
異人種間結婚について調べてみると、1967年に米国最高裁判所が異人種間の結婚を禁じる州法を違憲とする判断を示し、全米で異人種間結婚が合法化されたという。もうすぐ来たる6月12日をそれを記念する『LovingDay』としているらしい。アメリカ🇺🇸では現在も多くの人が支持しているらしく法律でも認められるようになってよかった。日本では、あまり馴染みというか親近感が湧かないところもあるけれど、実際にそういう事実があったことや、今でもまだ根深い偏見が残っている可能性が高いことは、感じ続けるべきだと思った。
賭博師の男性と見世物船の船長の娘である女性の身分違いの恋愛模様をミュージカル調に描いた本作。人種だけではなく、身分や家柄の違いで愛する人を失うわけにはいかないという主人公女性の意志や覚悟がひしひしと伝わってきて、心が浄化されるような真っ直ぐな心に感化された。しかしながら、やはり貧富の差が大きければ大きいほどに恋人同士になるのは当時は、大変に困難なことだったのかもと痛感した。
それにしても、彼女のお父さん本当にいい人だったな〜☺️ずっと応援し見守ってくれていた父親と娘の絆が微笑ましかった。お爺ちゃんとなった父親ととってもキュートな孫娘のダンスのデュエットには癒された〜☺️
父親と娘の抱擁にもほっこりしたし、夫婦が元通りに戻ってよかった。ハッピーエンドで一安心😌
そういえば、大晦日に流れる“蛍の光“って、万国共通なんだね😀
全然関係ないけど、あの賭博師、ライアン・ゴズリングに若干似ていたなあ🤔
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