竜平

キンダガートン・コップの竜平のレビュー・感想・評価

キンダガートン・コップ(1990年製作の映画)
4.4
アーノルド・シュワルツェネッガー主演。一匹狼の荒くれ者、おまけに子供嫌いという最強刑事がひょんなことから幼稚園に教諭として潜入捜査することに。騒動や事件の行方やいかに、という話。ハートフルドラマ的コメディ。

幼い頃によく見てた、もう何度見たかわからない思い出の映画を久しぶりに鑑賞。その思い出補正はもちろんあるんだろうけど、今見ても非常に楽しい。刑事モノの様相から人間模様を絡めたコメディへと転じていく、その作風からまず良き。主演シュワちゃん、監督アイヴァン・ライトマンという『ツインズ』のタッグ。でシュワちゃんとしては当時『コマンドー』『ターミネーター』『プレデター』など肉体派アクション俳優及びシリアス演技で売っていたわけだけども、前述の『ツインズ』からの流れで魅せるちょいマヌケだったり物事に四苦八苦する姿だったり、コメディとの相性の良さというのを今作にて改めて感じれるんだよなと。更に子供たちと繰り広げるドタバタ模様なんかとにかく微笑ましい、いやフツーに笑う。時代的には男が幼稚園で働くというのもめずらしかったのかも。ここらへんもシュワちゃんの一般人よりもデカい体格、ゴツい風貌もスパイスとして効きまくってる。大声で怒って子供みんな泣かしちゃうくだりは本当にかわいい。

一匹狼で子供嫌いの主人公だけども、やがて子供たちのみならず周りの大人たちとも交流を深めていく様、でバツイチという過去がありつつ同僚と発展していく新たな恋愛模様、更に肝心の事件も絡んでくる終盤まで、アイヴァン・ライトマン作品らしい小気味よいテンポ感も相まって飽きずに見れてしまう、し、ハートフル模様にもやっぱりグッときてしまう。これって俺だけじゃないよね。単に「ベタ」と言わず、俺はこれを「古き良き」と言いたい。てなわけで今後もまたふと見たくなるであろう個人的お気に入りの一本。一応『2』があるっぽいけどシュワちゃん出てないみたいだし今作の時点で最高だから、見ないでおく。
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