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夕陽の挽歌のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

夕陽の挽歌(1971年製作の映画)
3.0
ブレイク・エドワーズの製作・監督・脚本による西部劇。
原題:Wild Rovers (1971)

牧場で働く初老(49才)のロス(ウィリアム・ホールデン)と若いフランク(ライアン・オニール)は、牧童仲間の1人が暴れ馬に蹴られて死亡した事件をきっかけに、牧童生活に見切りを付け、町の銀行副頭取(ジェームズ・オルソン)を脅して、まんまと3万6千ドルを巻き上げ、楽園のような生活を求めてメキシコを目指す。
厳粛な牧場主(カール・マルデン)は、銀行に預けている金が使用人に盗まれたため、2人の息子、次男(トム・スケリット)と兄(ジョー・ドン・ベイカー)を追っ手として指し向ける…
モンタナを抜けてワイオミングのベンソンの町で、ポーカー・ゲームに加わったフランクだが…

アメリカン・ニューシネマの系譜をひく作品だが、ブレイク・エドワーズ監督には不本意な作品となった。
なぜなら、監督は古典的なギリシア悲劇と考えて脚本を書いたにもかかわらず、映画会社側が映画の核となる40分を無断でカットしたからだ。
監督曰く「議論はなく、不可欠な部分が単に取り除かれただけだ。椅子の脚を1本抜いても、椅子はまだ残っているが、それは使い物にならないだろ?」
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