千年女優

アイアンマンの千年女優のレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
4.5
軍事産業で巨万の富を稼ぐ会社の社長で、自らも優秀な科学者でもあるトニー・スターク。その成功故に傲慢無礼なプレイボーイで戦争加担への批判にも耳を貸さない彼が、中東の地でゲリラ組織に拘束された際に作り上げたパワードスーツで窮地を抜け出しその経験から平和の為に戦うヒーロー「アイアンマン」として目覚める様を描きます。

言わずとしれた、老舗アメコミ出版社のマーベルコミックスを彩るヒーロー達のクロスオーバーを描き、ハリー・ポッターやスター・ウォーズを上回るシリーズとしての歴代最高興行収入を誇る『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』の記念すべき第一段である作品で、類稀なワクワク感の詰まった、素晴らしいヒーロー誕生譚です。

正義の熱血漢という王道ヒーローではなく、いけ好かない金持ちが自戒の念からその活動を始める設定は現代的な外連味あるものながら失敗からの再生を描く物語は希望と人間味に溢れていて魅力的。童心を擽るパワードスーツ開発の魅力もド迫力のCGアクションも圧巻で、これからの成功を確信させる鮮烈なシリーズの幕開けを飾っています。
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