天豆てんまめ

時をかける少女の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.4
お前、タイムリープしてね?

今年だって必ずまた夏が来る。

今でも思い出す、2006年の7月。

新宿テアトルで鑑賞して、ズキューンと心のど真ん中を撃ち抜かれた日を。

あの夏の彼らの日常に

青春全部詰まってた✨

なぜだろう。

夏がくるとこの映画をどうしても観たくなるのは。

あの3人でグダグダなキャッチボールも
まさに青春って感じ 笑 

鮮烈な初鑑賞から15年もの月日が経ち
映画監督の友人がFacebookでレビューしているのを見かけた。

へー、この映画好きだったんだー。

そんな感じで読み始めてみたら

作品紹介と共に
こんなことが書かれていた。

(一部文面抜粋)

もう10年以上前になると思いますが

とある日、東○の同期から夜遅く電話がありました。

「○○ちゃん、いま駅前で弾き語りやっててね、とってもいいから電話越しに聞かせる」

というようなことを彼が言い、突然、アイフォンのスピーカー越しに聞かせてくれたのが奥華子さんの「ガーネット」でした。
 
さて、スピーカー越しの「ガーネット」ですが

弾き語りだし、アイフォンだし、決して音は良くなかったけれど、ものすごく鳥肌が立ったのを覚えています。

(抜粋了)

えー、そんな粋なこと、、てゆうか、エモいことを男友達にしてたの?その時の私は!

妻にではなくて 笑

すっかり忘れていましたが、実はこの映画を観た数日後に幸運にも当時住んでいた駅のターミナルで奥華子さんがストリートライブをやっていたのに遭遇して生歌を聴いたのです。

映画の感動が醒めやらぬ前に
「ガーネット」♪や「変わらないもの」♪を奥華子さんが目の前で弾き語りしてくれて、その透き通るような生歌を聴けたことは一生分の運を使い倒したかのような幸運でした✨

♪変わらないもの 探していた 

あの日の君を忘れはしない 

時を越えてく思いがある♪

私はあの時、その感動を誰かとシェアしたくてしょうがなかったのでしょう。

彼にとっても思い出になって良かった。

時を越えていく思いか、、
あるよね。

そういう思い。

あれから15年の月日が流れ
あの年に生まれた次男は
今年で高1になりました。
今は漫画家かアニメーター目指してます。

彼もこの作品も大好きで
夏が近づくと一緒に観たくなる。
そして、昨日家族でまた観てしまった。

本当に何気ない日常の中に
珠玉のモーメントが散りばめられた
傑作アニメーション作品だと思う。
仲里依紗の声も良かったなぁ。

色々と思い出してきたら、、

あの真っ青な空と夏の情景に
心を預けたくなってきた。

大丈夫。

今年もきっと最高の夏が来る。

未来で待ってて。