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クレイジー・ハートのねるねるねるねのレビュー・感想・評価

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)
3.6
「1人で好き勝手に生きる男」の話ということなので、『竜二』に近いものを感じる。だが、『竜二』は「俺はヤクザな生き方しかできない」という己の中に植え付けられた宿命のような、簡単には変えられない価値観であるのに対し、本作のバッドは酒さえ取り除けばまだどうにかなる話であるため、アルコール依存症(とそれに類する各種依存症)に悩む者は観ておくべき作品。本作は、そんな人々のことは決して批判はせず、素晴らしいカントリーミュージックと文明化された側面を見せながらも雄大さが残る自然、そしてバッドの生き様に浸らせ、観終わる頃には自分も変わろうと思わせてくれる。