CHEAPGUY

日本暗殺秘録のCHEAPGUYのレビュー・感想・評価

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)
3.0
桜田門外の変から二・二六事件までの政治的な暗殺事件をオムニバスで描くというので一体スケールが大きいのかコンパクトなのか興味を持った。実際には血盟団事件をメインに、個々の事件はそこに至るまでの導入としてさらりと描かれただけであった。特に秘録というほどのものではない。ただ、二・二六事件のパートは他の二・二六事件を扱ったどの映画よりも巧く描写されていた。
暴力否定、暴力は悪一辺倒の現代のスタンスでは思想や行動の本質には辿り着けない。暴力も思想を表明する手段なのだ。刑法上のカテゴリーを思想から目を背ける口実にしてはいけない。
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