Scriabin

歓楽通りのScriabinのレビュー・感想・評価

歓楽通り(2002年製作の映画)
5.0
機械的に揺れ不安をあおるカメラワークは『メグレと若い女』にも通じると思った。すごく気持ち悪いけどクエイみたいで好き。
アニメーション使ったりオールドフィルムっぽい演出するところは遊び心が見えて好きだった。
ルコントの自然の撮り方、気持ち悪いし嫌いなんだけどとっても魅力的。『仕立て屋の恋』の冒頭、薄い布がひらめきながら殺された娘が青い草に横たわっているシーン、『髪結いの亭主』の幼年期のシーン、やさしくきらきら光る海辺で遊ぶアントワーヌなど、印象派っぽい。
幼年期と現在のシーンが華麗に入れ替わるカットは『髪結いの亭主』と重なった。
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