マーくんパパ

拳銃魔のマーくんパパのレビュー・感想・評価

拳銃魔(1949年製作の映画)
3.8
小さい時から只々無類の拳銃好きのバート、当然射撃の腕前も一流になるが決して生き物は狙わない性分の男が祭りの射的興業の銃使いアニーと恋仲になり、手っ取り早い稼ぎの為に銃で脅す押込み強盗に手を染めていく。銃好きが高じて悪事の泥沼に嵌まり込む男女の結末を程よいスピード感で描く。正義感の好青年が享楽的な女に魅入られ後戻りが効かない崖っぷちにどんどん追いやられていく様子をカメラワーク駆使して盛り上げている。面が割れてる割には逃避行続くも、進退極まった霧の沼地の幕切れがいい。蓮實重彦氏絶賛のB級映画の傑作。