GaPTooth

噫無情 レ・ミゼラブルのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

噫無情 レ・ミゼラブル(1935年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原作:ヴィクトル・ユーゴー
原題:Les Miserobles

現代社会の制度の中で法を破った者は罰を受け、罪を償った後も延々と追われ続ける。そのような社会に向けこの物語を語る。byヴィクトル・ユーゴー。

《ジャンの人生の第1幕》
1800年。ファブロル裁判所。一欠片のパンを盗んだ罪で10年間のガレー船での徒刑を課されたジャン・バルジャン(囚人番号2906番)が釈放され、神父の家で親切な世話を受けたにも関わらず"銀の食器"を盗んでトンズラ🏃‍♂️💨捕まって引き戻されたが、神父らしい(神に倣った)愛ある親切を示されて放免される。
※ジャン・バルジャンが神に感謝するシーンの後ろに羊が放牧されている辺りが分かりやすくて良い。

《ジャンの人生の第2幕》
ジャンは名前を変え、M・マドレーヌ硝子工場を経営しており、遂には(請われて)市長になる。
ナント!そこへガレー船の監督だったジャベールが警部となって赴任してくる。
赴任の挨拶に来たジャベールを見たジャンは警戒するが、ジャベールは気づいていない様子。「法を遵守する」姿勢も変わらない。
逃亡囚人のジャン・バルジャンが捕まったと聞いたジャンは考え抜いた挙げ句に冤罪者を救うために法廷で自らの正体を明かす。
コゼットの身の安全のために逃走。逮捕しに押し寄せ追いかけて来るジャベールたちを撒き、プティジャン修道院に逃げ込むことに成功する。修道院の院長を騙して庭師として生活することになる。

《ジャンの人生の第3幕》
修道院での生活も5年が過ぎ、コゼットとの新たな生活が始まる。が、コゼットがマリウスに好意を寄せたのをきっかけに、ジャンの人生はさらにもう一波乱。
ジャベールの危機を救うジャン。「法を遵守する」をモットーとするジャベールは「法では真の意味で解決できない」こともあることを痛感し自死。
可もなく不可もなく終幕(=_=)ヌーン...

チャールズ・ロートンがジャベール役を好演(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
父親は徒刑囚で母親は放浪者、自らは刑務所生まれだからこそ真面目に法を遵守するという役どころ。憎々しげな表情も絶望の淵に立たされた表情もとても魅力的でした。
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