140字プロレス鶴見辰吾ジラ

メジャーリーグの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

メジャーリーグ(1989年製作の映画)
3.8
【ワイルドシングス】

所詮負け犬、されど負け犬。
世の中の2割は勝ち犬なら
俺たち8割は胸が高鳴る。

弱小球団が弱者らしく立ち振る舞うところを応援するのもスポーツ観戦の醍醐味だったり、癖が強いからこそ他にないエネルギーがある。ダメダメだった練習風景が、ダサい上等の黒縁メガネのワイルドシングスで加速する。ホームラン狙いもバントで自己犠牲、快速番長はそれしかないがそれで突っ込む。誰もが弱い部分はあるもそれを受け入れて、癖と癖を掛け合わせたチームになったときのハイエモーションがスポーツドラマであるところに総攻撃をかける。上品な天才なんていないが、僕らはメジャーリーグが好きと言わしめる弱者が煌めく熱量に8割の負け犬がついて行くのは、企業セミナーのエゴイストにできない心意気だ。