エミリオ・エステベスとマーティン・シーンの親子共演が見たくてこちらを鑑賞。
疎遠になっていた息子を亡くした眼科医のトム(マーティン・シーン)。そんなトムが息子が辿るはずだった巡礼の旅に出るというお話。
聖地巡礼。かなりの距離をリュックを背負って歩きます。日本で言うところのお遍路さんみたいなものでしょうか。
歩いたからと言って何になるのか。素人の私にはそのように感じる部分もあります。トムにもそんな気持ちがあったかもしれません。でも歩かずにはいられない気持ちもわかります。
派手な展開はなく比較的地味なストーリー展開ですが、巡礼をしていくうちにトムが息子とどこか対話をしているようで、お互い理解しあえたかのような気持ちになっているように見えました。
こわばったトムの心が少しずつ少しずつ和らいでいき、最後にはすがすがしい気持ちに変化するのがわかりました。巡礼ってこういうことなのか。見ている私まで巡礼したかのようなすがすがしい気持ちにさせてくれます。
主演のマーティン・シーンの表情が素晴らしかったのは、やはり本物の親子ということも影響しているかもしれません。
ちなみにマーティン・シーンは芸名だと昔読んでいた雑誌に書いていたと記憶しています。息子のエミリオ・エステベスは本名で勝負。弟のチャーリー・シーンはお父さんの芸名をちゃっかり拝借。七光りをしっかり有効活用したようです🤣