クオリティーが低い。
あの有名な事件を戦慄の映画化!というか、ショボい再現VTRみたいな感じ。
完全に映画としての評価だけしますが、映画としては少女への残虐行為がメインになったわけではなくて、残虐行為をする青年達がメインとなっています。
彼らがどうしてそうなったのか、最初30分あたりで適当に描くけどまぁ全然思う所もなければ「はぁそうですか」としかならないよねって話。
本題の少女拉致から監禁、拷問も予算の都合上直接的描写はあまりなく、この手の残酷映画にしてはインパクトに欠ける。一応女性器に瓶を挿れるだとかの再現はしていたものの、当たり前のように直接的なものは無い。
殴ったり、腹の上にダンベルを落としたりとしていくけど音楽も合わさってか、こういう邦画に(私は必要だと思っている)アングラ感、陰鬱さが無いのも残念。やってることは「少女地獄」の方が凄いけど、作品の雰囲気(ユルさ、音楽)あたりは完全にああいう感じ。
でも確実にだけどその雰囲気でやっていい内容ではないよね。元が元だから。
この映画はどうやら、ノンフィクション小説「十七歳、悪の履歴書」を原作としてたったの5日で撮られた作品らしく、2004年公開とのことでわざわざ作る必要はあったのか?作るなら作るでもっと良いものを作れよ、という気持ちが拭えないが、まぁ1つくらいは映画があってもいいかなとは私は思う。
ただ、ラストにさらーっと言われた「彼らは命の尊さに気づくでしょうか」に対しては「知らんわ」としか言えない。
視聴 2024年1月21日